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目とメガネに関する豆知識
眼鏡店に行くと、セット販売の安いメガネから高価格帯のメガネまで、様々な価格のメガネがありますよね。一見同じようなメガネでも、このように価格の差があるのは何故なのでしょう?価格における違いってどこにあるのでしょう?
今回は、「メガネの販売価格の差における違い」について、眼鏡技術者協会の中島副会長にお話を伺いました。


まず、メガネをファッションアイテム的な物品と考えるか、視機能と関係する医療用具的な物品と考えるかによって価値観が変わります。
後者の考え方の基本として「より良いメガネ」とは、

1.視機能に無理な負担をかけない。
2.視機能の発達を促す。
3.美的条件よりも光学的な条件を優先する。

以上があります。また、訓練目的のため一時的に視力が低下する場合があります。

遠くを見るためのテストでは視力表だけでなく、両眼視(両目で物を見る機能)テストは欠かせませんし、室内を見回してみる、歩いてみる、階段の上がり下がりをしてみる、お手元用では新聞・文庫本・辞書等を見る、テスト中室内の明るさを変化させてみる等を配慮し、ご自身の使用条件に合わせて少なくとも30分以上テストをする必要があります。

レンズ・フレームの選択では、各メーカーそれぞれ特徴・機能の違いがあります。その選択ではお客様の使用目的・使用条件を理解し、レンズ・フレームに関して熟知している技術者の的確なアドバイスが欠かせません。

これらの知識・技術は眼鏡学校で専門教育を受けた技術者、また日本眼鏡技術者協会の行っている生涯教育で基礎・最新の専門技術を習得した、認定眼鏡士の見識によるところが重要になります。

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メガネの価格の差は、単に物品と考えるか、視機能に関係する医療用具の一部と考えるかに拠り、それは各眼鏡店の経営者・技術者の見解によって異なります。また、お客様が単に見えればよいと思われている物品か、自分の目の機能と深く関係する物品と考えられるかによっても異なります。
一般にお客様の希望されるフレームにレンズをはめ込めば、眼鏡ができあがると思われがちですが、眼鏡検査・フレーム・レンズの選択・枠入れ設計・加工・お顔合わせ等、それぞれにアカデミックな裏付けがされていなければなりません。
言い換えれば、お客様の満足される程度によって、価格に差が生じてくるとも言えます。

監修:日本眼鏡技術者協会 中島順二郎