快適視生活応援団製品紹介製品開発インタビューレンズ > [第6回] A-ZONE(エーゾーン)

製品紹介
特集【第6回】レンズ商品企画担当者インタビュー
見るときの快適な装用感と、見られる時のスタイリッシュな外観を実現 エーゾーン(A-ZONE)

今回の製品紹介では、6月1日に発売されたばかりの、快適な装用感とスタイリッシュな外観を両立させたレンズ『A-ZONE(エーゾーン)』について、快適視生活応援団会員レポーターの後田裕子さんによるインタビューの模様をお届けします。

幼い頃、漫画が大好きで親に隠れて暗い布団の中で漫画を読んでいたせいか、ふと気付くと近視が進んでおり、低学年の頃からメガネっ子だった私。近視がキツク、レンズの歪みでメガネを掛けると別人のような顔になるのが嫌で、高学年からコンタクトレンズに挑戦、メガネを併用するような子供でした。

普段から目を酷使するような作業をする機会が多く困っていたそんな私の耳に、今回セイコーから、快適な装用感とスタイリッシュな外観を両立させたレンズ「A-ZONE」が発売されるというお話が。これは私にピッタリな商品では?!と早速セイコーの商品企画部を直撃取材してきました。
今回お話をしてくださったのは、セイコーオプティカルプロダクツ(株)商品企画部レンズ企画グループマネージャーの豊島雄大さんです。レンズをとても熱く語っておられるかと思えば、突然冗談を交えたりとユーモアあふれるお話上手な方でした。
その豊島さんに、普段から感じている私の素朴な疑問をぶつけ、商品開発にまつわるお話などをたっぷりと伺ってきました。では、その時のインタビュー内容です。どうぞ!

早速ですが、今回発売される「A-ZONE」は、世界初の「ZONE(ゾーン)設計」を採用したセイコー単焦点メガネレンズの最高峰と伺いましたが、どのようなコンセプトで作られたレンズなのですか?
また、単焦点の新たなレンズを発売されるのは10数年ぶりということですが、「A-ZONE」のレンズの開発に至った背景・きっかけは何でしょうか?

メガネは医療機器ですので、その人に合った度数で更に快適さが必要とされます。一方で個人を印象付けるアイテムでもありますのでファッション性も要求されます。よって見る時も見られる時も美しいレンズが理想ですが、この2つの条件を同時に満たすことは難しい。その難題を解決した結果生まれたのが「A-ZONE」なんです。

また10数年ぶりの発売ですが、実は単焦点レンズは、レンズの薄さ、設計による快適さの追求など、既に凄く高いレベルまで到達してしまっており、なかなか次の新しい単焦点レンズが出てこなかったというのが実情です。ただ、そのような状況下で商品企画者は、新しい技術を開発し続けていたのです。そして新しい単焦点レンズが10年ぶりに形となり、「A-ZONE」が2011年6月1日から発売になったという運びなんです。

なるほど。そのような経緯だったのですね。
では、今回のレンズはどれくらいの期間をかけて、開発されたのですか?
また、「A-ZONE」の「ZONE(ゾーン)設計」は、見え方(機能性)と見た目(印象、ファッション性)を両立させたレンズとお伺いしましたが、これまでのレンズとどう違うのでしょうか?

実は、試行錯誤を繰り返しながら、開発までに1年半くらいかかっているんです。
今までも見え方と見られ方を両立させたというレンズはたくさん出ているんです。ただ、「A-ZONE」は、更にそれを追い求めた商品になっています。

レンズを通して物を見ると、特に周辺部で歪みを感じる時があります。メガネレンズではこの歪みを取り除くことが重要です。一方で、メガネを掛けた時の見た目としてレンズを薄くすることも重要です。ところがこの二つを両立させることはすごく難しいんです。
この様に整理できます。

また、人から見られたときの歪みについては

となります。
この相反する2つのニーズを両立させたのが「A-ZONE」です。

「A-ZONE」は、レンズ中心部にはクリアですっきりとした見え方を実現する"コンフォートゾーン"を、周辺部にはレンズの厚みを抑え歪みの少ない"スタイリッシュゾーン"を採用した新発想のメガネレンズなのです。

女性としては、レンズの厚みはとても気になります。見た目がよくて、レンズが薄いとはとても魅力的な商品ですね。
では、レンズの周辺部で見る時と中心部で見る時の見え方は違うのですか?それぞれ見え方が違うと目が疲れるといったことはないのでしょうか?

レンズそのもので確認してZONEの境目が見えないことでもわかるように、装用した状態でも感じることはありません。また、メガネをお使いになる方が最も快適にお使いになれるよう眼球運動を考慮し、最適な歪み補正をしております。設計が異なることによる疲れ眼は無いと言って良いと思います。
非常に歪みの少ないレンズですので快適にお使いいただけると思います。

なるほど。見た目や薄さだけでなく、快適さも追求したレンズなのですね。
「A-ZONE」は、近視・遠視・乱視・どなたでも利用することは出来るのでしょうか。

「A-ZONE」は、近視の方、遠視の方、乱視の方、どなたでもどなたにもお勧めできるレンズです。近視の方、遠視の方はもちろんのこと、特に乱視の方にお使いいただくとかなり楽になるのでは、と思います。
乱視の方は物がダブって見れるんですが、ダブる方向が人によって違います。また、同じ人でも見る方向(斜め方向)によってダブる方向が変わります。「A-ZONE」は眼球運動の法則を考慮し、360度全ての方向ではっきりとご覧いただけるよう作られております。

その見え方と見られ方を両立させる「A-ZONE」の開発にあたり、
特にご苦労のあった点や、こだわった点があれば教えていただけますか。

凄く良いものができても、お客様に良さが伝わらなければ何にもなりませんよね?お客様がパッと見た瞬間に「これはよさそうだぞ!」と思ってもらえるように商品を作り上げていくところがとても難しいです。「A-ZONE」はレンズ1枚の中に異なる設計のレンズを融合した商品です。そこで「見る時も見られる時も上質のレンズです」としました。直観的になんかよさそうだな、と思ってもらえるよう紹介することに一番苦労しました。

レンズの設計が良くなっていくとメガネを外した状態、つまり裸眼に近い見え方になっていきます。最近ではメガネがファッションアイテムのひとつとしてよりボジティブな捉えられ方をするようになったと思うんです。
今までコンタクトレンズばかり使っていた人にも、見え方のいいメガネレンズを使っていただいて普段からメガネを楽しんでもらえたらなと思います。

「A-ZONE」は、見え方(機能性)と見た目(印象、ファッション性)のどちらも満足したいと思う人に嬉しい商品だと思いますが、このレンズをどのような方に、どのようなシーンで一番掛けてほしいですか?

メガネを少し敬遠していて、コンタクトをしている方に、メガネっていいもんだなと感じてもらえると凄く嬉しい気がします。
いいレンズほど、裸眼の見え方に近づいていきます。コンタクトのように目が乾燥がちになったりせず、すごく楽なので、ぜひメガネを掛けて楽しんでいただければと思います。
男性・女性の区別はないですが、特にぜひ女性の方にお使いいただきたいという思いはあります。女性のほうがコンタクトを使用している方が多いのと、メガネを使って楽しむということにどちらかというと消極的な方が多いのではないかと思うので、そういう意味でもぜひ女性の方に使っていただきたいなと思います。

年代は特に意識はしていませんが、近視がきつく、もう諦めているような方にこの商品を使っていただければと思います。
ご期待に添えれば一番嬉しいです。

最後に教えてください。今後はどのような商品を作っていきたいですか?

パッと見た時に「よさそうだな」と、お客さんに期待してもらえるような商品を作って、またそれが期待通りに喜んでもらえ、最終的にはセイコーのファンになってもらえたら嬉しいなと思いますね。

今回のインタビューにご協力下さった豊島さんですが、「普段お仕事をする上で大切にしていることは何ですか?」と尋ねたところ、「人として約束を守ること。人から『ありがとう!』などお礼を言われる事をした時はとても嬉しい。次も頑張ろう、という気持ちになる」とのことでした。
学生時代にコンタクトを使っていた時期もあるそうですが、メガネの方が楽で、日頃からほとんどメガネなのだそうです。休日は自転車に乗り、大体30~40キロは軽く、多い時で50~60キロ走られるそうです。大阪在住時は京都まで自転車で走ったりなどされていたようです。凄い!

豊島さんは、長身で、とてもさわやかな印象。また、写真を撮る際「男前にお願いします!」などと、とても気さくでユーモアのある方でした。カメラマンの腕がいまいちだったのですが、男前に撮れていますでしょうか?
今回お話を伺った「A-ZONE」ですが、よく見えるということはもちろん、他人から見られた時の印象も気になる私にとって、本当に魅力的な商品だと感じました。
豊島さん、本当にこのたびは貴重なお時間をありがとうございました。

(インタビュー/記事作成 担当:快適視生活応援団会員レポーター 後田 裕子 さん)

[2011.6.30 UP]

【バックナンバー】
≫ 特集[第5回] パシュートEV レンズ開発者インタビュー
≫ 特集[第4回] スーパーレジスタンスコート完成  レンズコート開発エンジニアインタビュー
≫ 特集[第3回] セイコースペリオールP-1誕生  レンズ開発プロジェクトリーダーインタビュー
≫ 特集[第2回] VERUSブランドの歩み  営業担当者インタビュー
≫ 特集[第1回] ハナエモリ秋冬新商品  製品企画担当者インタビュー