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待望のメガネが出来上がる日が来ました。思えば一緒に何かオーダーした商品をワクワクしながら一緒に受け取りに行くというのは、30年前の結婚指輪以来だと思います。その時と同じ気持ちと言われると、いささか違いますが・・・(笑)
「セイコーオプティカルブティック丸の内」に到着すると、ちょうど検査や相談に乗ってくださった池原さんが温かい笑顔でお出迎えしてくださいました。前回と同じソファに案内していただくと、テーブルには鏡がすでに置かれていて、準備が整った様子に歓迎されている気持ちになりました。メガネケースに入った黒いフレームに世界で一つのレンズが入ったメガネ。やはり品格を感じさせるものでした。
夫が嬉しそうに手に取った時、夫の喜ぶ顔が見たかったので私も嬉しく感じました。掛けて鏡を見ながら本人も満足そうです。チタンの黒いフロントと木目調のテンプルのコンビネーションはなんとも上品です。レンズも凸レンズを感じさせない薄さで、フレームと一体となっています。
私はまるで息子を見守る母のような思いでメガネをかけた夫の顔を鏡越しに覗いたり、横から見たりして、『素敵!やっぱりこのフレームでよかったわ』と内心思っていました。スクエアがとても似合っていますし、知的な印象です。夫も、似合うと感じたのでしょう、満足そうな表情です。そして視線だけを上下させると「上から下に自然に焦点が変わるんだー」と子供のように感激しています。そして「テンプルの締め付け感がなくてすーっと顔になじむし、すごく軽いのでこれなら長くつけていても疲れない気がする」と言っていました。私も持ってみましたが本当に軽量でチタンはすごいなと感じました。
笑顔だった池原さんが真剣な眼差しに変わり、夫の耳のあたりに触れてみてくれます。その後特殊な温風で調整してくれました。「いかがですか?違和感はないでしょうか?フロントが上下に動いたりしないですか?」と丁寧に聞いてくれますが、たった一回の調整でしっかりフィットしていたようです。池原さんにお聞きしたところ、最終調整で一番大事なのは、フレームがずれないことだそうです。視線の使い方で手元から少し先までの距離にぴったり焦点が合うようになっているから、フレーム自体がずれないことが大切なのですね。あとはテンプルの耳のひっかかりが痛くないように調整してくださったとのことでした。
最後に、できるだけ長く快適に使う方法をお聞きしました。レンズは熱に弱いので、温風や湯気など当てないことが大切だそうです。自分でテンプルを調整しようとドライヤーなどを当てる方もいますがそれはレンズを傷めることになるので避けてほしいとのこと。また、今後何か見え方に少しでも違和感があったら、我慢しないでいつでもお店に来てほしいとおっしゃいました。それが視力の衰えなのかもしれないし、もしかしたら左右フレームのゆがみが生じているからかもしれないとのこと。納得です。
こうして無事、夫も大満足のメガネをプレゼントすることができました!
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