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目とメガネに関する豆知識

「目」は体の大切なパーツの一つであり、人間にとってなくてはならない身近なものですね。「見る」だけでなく、暮らしの中で様々な役割を果たす目は、身近でありながら、その働きを不思議に感じる側面もあります。

そこで今回は「目とメガネに関する雑学」をご紹介します。



■1.動物の目の雑学


▼ヒラメの目が横に並んでいるのはどうして?

魚屋さんの店頭に並んでいるヒラメ。どうしても目が片面に並んでついているイメージがありませんか?ところが、実は卵からかえったばかりのヒラメの稚魚は、実は他の魚と同じように左右対称に目がついているのです。ご存知でしたか?



ヒラメの稚魚は生まれてしばらくするとまず体が平べったくなり、やがて片方を下にして横になって生活するようになります。そして体長が10cmくらいになると、下の方の目がだんだんと上の方へ移っていき、やがて体長20cmくらいになる頃には目がすっかり上の方に移ってしまいます。こうしてヒラメは、自分の体で砂の色に似た色の側を上にし、そうでない側を砂の中に隠すことで、餌になる小さな生き物をだまして食べているんですよ。


▼ふくろうの目はなぜ暗闇で光るの?

ふくろうの目は夜になると、よく光ります。これは、光が少なくても鏡のようなしくみで目の中で光を反射させ、よく見えるようにしているためです。瞳孔が大きく、弱い光に敏感な棹体細胞が網膜に多いため、人間よりも100倍、目の感度がいいと言われています。これで暗い夜も活動できます。ネコの目も同じしくみです。


▼カエルは動かないものは見えてないって本当?

カエルの目は動いているものだけ見えて、動いていないものは見えません。カエルは、動態視といって、動いているものを認識する視覚が発達しており、動くものを察知すると眼の網膜全体が刺激されて獲物を正確に捉えることができるのです。けれど逆に、動いていないものに対しては全く反応しません。
なぜこんな眼の仕組みになったのでしょうか?それは、視神経の活動で消費するエネルギーを節約している半面、知覚認識を狭めてしまうからです。だからカエルは、生きて動くハエなどの虫は、捕まえて食べますが、死んで動かない虫は、見えないので食べないのです。


▼トンボの目は全部でいくつあるの?

トンボの目は複眼といって、約3万の小さな目が集まってできています。複眼はエサになる虫などの素早い動きを、敏感にとらえることができます。また、後ろもよく見えます。
複眼とは、ひとつひとつの小さな目に入った光が明暗のある細かい粒子として網膜に映り、全体の一つの像として脳に送られる眼のことで、ちょうどテレビのブラウン管や新聞の写真のような仕組みと考えられます。
また、昆虫は人間に比べて残像が短いため、1秒に200コマくらいの像をとらえることができます。人間は一秒に20コマくらいですから、トンボは人間の10倍も感度がよいということになりますね。



■2.目にまつわる常識の雑学


▼サイコロの1の目はどうして赤いの?

なんと、サイコロの1の目が赤いのは日本だけだそうです。ご存知でしたか?
1926年(大正15年)。和歌山県のある会社が、「サイコロはどこが造っても同じに見える。だから一目みて自社の製品だとわかる工夫が必要だ」と考え、そこで「1の目を赤にしよう」というアイデアが生まれたそうです。1の目を赤にしたこの会社のサイコロはよく売れるようになりました。しかし皮肉なことに、その後他社のサイコロもこれを真似してしまい、そもそもの目的だった自社製品の印としては、機能しなくなってしまいました。それで、全国的に「サイコロの1の目は赤」という常識が広まったのです。そのため、1の目が赤いサイコロがあるのは日本だけで、外国のサイコロは1の目も黒で描かれるのが普通だそうですよ。


▼どうして売っているダルマには目がないの?



実は約200年前まで、ダルマは普通に目が入ったものが売られていたそうです。ところがある時期「疱瘡(ほうそう)」という病気が大流行し、大勢の子供が失明しました。そこで、ダルマが疱瘡除けのおまじないとして用いられるようになり、買うときに少しでも目が良く描けているダルマを買うといった風潮が生まれたのです。
そこで、ダルマを売る人は、目を描いていないダルマを用意して、客の求めに応じてその場で目を入れるような方法を取り入れ始めました。これが、目のないダルマの始まりです。



■3.目とメガネを科学する雑学


▼近視の眼鏡をかけると度が進むって本当?

ふつう、適性に視力を調整されたメガネをかけていたことが原因で、近視や遠視が進むことはないとされています。たしかにメガネを掛けている人がメガネをはずすと急にぼやけて見えます。そのため、メガネを掛けていなかった頃より視力が落ちたと感じてしまうかもしれません。


▼どうしてたまねぎを切ると涙が出るの?

たまねぎをきざむと涙が出るのは、辛味の成分である硫黄を含む硫化アリルが空気に触れ、催涙性物質を発生させるからです。
涙が出るのを防ぐ方法はいくつかあります。切る30分ぐらい前に冷蔵庫に入れておいてから切ると涙が出てきません。もうひとつの方法は包丁を濡らすことです。包丁に付いた水分の中に硫化アリルが溶け込み、空気中に出る量が減少します。また、たまねぎの皮をむく前に電子レンジで20秒ほど温めると、アリシンの働きをが弱くなり泣かずにすみます。一度ためしてみてはいかがでしょうか。



▼目をつぶると見えるものは何ですか?

寝ようと布団に入って目をつぶると、抽象画のような模様が目の前をちらつくことってありますか。その模様に色までついているようなこともありますよね。暗くして、まぶたで外光をシャットアウトしていても見えてしまうこの模様には、2つのパターンがあります。
1つは、網膜の毛細血管や、その中にある赤血球を自分の目でみてしまうというケースです。ふだんの目は外の光景を見ることに集中しているため、まばたき程度では気がつかないのです。もう1つは、閉じたまぶたが目を圧迫して視神経や網膜まで刺激し、光を感じたよう錯覚してしまうものです。
以上2点は暗いところで目を閉じた場合でしたが、今度は反対に明るいところで目を閉じたときに見えるものがあります。これが残像です。電灯などの照明器具をじっと見た後、パッと目を閉じると、光源があった部分にかなりはっきり光が見えたり、照明の形がそのまま見えることもありますね。
また、まぶたを通して入ってくる光もあります。人間のまぶたの厚みだけでは光を完全に遮断することはできないので、プールサイドや海辺でなかなか寝られないのはそのせいのようです。そもそも、明るい部屋ではあんまりよく寝られないですが、あれはまぶたを通して光が入ってきているからだったんですね。



私たちの目、動物たちの目も本当に不思議な働きをしているんですね。
「なるほど」と思ったネタがあれば、ぜひ、周りの方との雑談でお話してみてくださいね。