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目とメガネに関する豆知識

大寒波到来と言われた今年の冬。
暖かくなるのはもう少し先のようですが、暦の上ではもう春ですね。
春とともにやってくるイヤ~なもの。
そう、【花粉症】です。

毎年花粉症に悩まされている方はもちろんですが、「自分は花粉症には関係ないから大丈夫」と思っている方も油断は禁物です。

花粉症で一番大切なのは「早めの花粉症対策」。

ということで今回の豆知識は

【 花粉症対策Q&A 】

ということで、花粉症対策に関する知識をみなさんにご紹介していこうと思います。


■2012年の花粉情報について

▼Q.今年の花粉の量は多い? 少ない?


この時期になると、よく天気予報で「今年は花粉が多い、少ない」といった花粉の飛散量予測を耳にしますが、春先に飛ぶスギ・ヒノキ科の花粉の量は、実は前の年の夏の天気に大きく影響されるのです。

さて、2011年夏の天気がどうだったか、みなさんおぼえていますか?
2011年は全国的に梅雨明けが早く、7月は記録的な猛暑となった地域も多かったのですが、8月は全国的に天気が不安定で気温の変動が激しく、日照時間も2010年に比べるとかなり少なかったのです。

そのため、今年の花粉飛散量は、大量飛散した2011年と比べると大幅に減少するといわれています。
過去10年の飛散平均と比較しても、全国的に約70%程度の飛散量との予測です。

ただし、花粉の量が少ないからといって、花粉症を軽く見るのは禁物!
早めの花粉症対策を心がけるようにしましょう。

▼Q.花粉が飛び始めるのっていつごろ?

花粉の量が前年の夏の気候に左右されるのに対し、スギ花粉が飛び始める時期は、秋から冬にかけての気温がどうだったのか?という点に影響されます。

晩秋...つまり秋の後半にかけての気温が平年より高いと、花粉が飛び始める時期は例年より遅くなり、低ければ早くなります。
つまり、秋から冬にかけて早く寒くなればなるほど、花粉は早い時期から飛び始め、あたたかい時期が長く続くにつれて、花粉の飛び始めは遅くなるということです。

いわゆるスギ花粉を飛ばすのは、スギの雄花です。このスギ雄花は、気温が高い間は「休眠」という状態にあって、花粉を飛ばしません。ところが、このスギ雄花は、冬になって温度が下がるとこの「休眠」の眠りから徐々に目を覚まし始めます。
そして春がやってくると開花し、ついに花粉を飛ばし始めるのです。

例年、四国や九州の一部などでは2月上旬から、関東・東海・近畿などは2月中旬、東北や北海道では2月下旬から3月以降に飛散が始まります。



■こんなこと知ってた? 花粉症マル秘情報

▼Q.花粉症って日本だけにしかないの?

花粉症は日本だけではありません。実はアメリカやヨーロッパにも花粉症は存在します。

日本の花粉症で有名なのはなんといっても「スギ花粉」ですが、
アメリカや ヨーロッパでは、この植物がちがうのです。
アメリカでは「ブタクサ花粉症」。ヨーロッパでは「イネ科花粉症」が有名です。

実は花粉症と人類とのおつきあいはとても長く、古くはローマ時代や古代中国、アラビアにも花粉症らしい症状の記録が残っているそうです。
そんな昔から、人類が「花粉症」に悩まされてきただなんてびっくりですね。

▼Q.3月7日は「花粉の特異日」って本当?

「特異日」とは天気予報用語で、「科学的に解明されているわけではないが、毎年かなりの確率で同じ気象状況が現れる日」のことをいいます。
よく知られている天気の「特異日」としては、

○10月10日=晴れの特異日
○11月 3日=晴れの特異日
○ 9月15日=雨の特異日
○ 9月26日=台風の特異日
などなど、みなさんも一度くらい耳にしたことがあると思います。

ちなみにスギ花粉が本格的に飛びはじめるのは、1月1日からの最高気温の合計が「450℃」を越えた頃からスタートするそうです。
その時期がおよそ例年、2月中旬にあたります。
さらに飛散のピークを迎えるのが、合計「750℃」に達したころで、これは飛びはじめからほぼ6~8週間後。つまり「3月の上旬」にあたります。
それに加えて、その近辺での「晴れの特異日」と重なるところの「3月7日」が、「スギ花粉の特異日」となったそうです。

花粉症に悩まされているみなさんは今年の3月7日、要注意ですね。

▼Q.花粉症のない県や地域ってあるの?

いまや花粉症の代表格となったスギ花粉についていうと、沖縄には花粉症はありません。なぜなら沖縄にはスギ花粉のもととなる「スギ」そのものがないからです。

しかもすごいことに、沖縄で有名なお酒「泡盛」には、花粉症に効果があるといわれている抗アレルギー有効成分が含まれているとか。
「花粉症避難で沖縄へ」と、脱出する方も増えているらしいですよ。

さらに、北海道も函館など南部の一部地域を除いて、杉を植生していないので、スギ花粉症はほとんど見られません。
ただし、北海道にも花粉症は存在します。それは「シラカバの花粉症」で、花粉の飛ぶ時期はスギより少し遅い、4月下旬~5月下旬だそうです。

「花粉症避難で沖縄旅行」、一度行ってみたい!と思われる方も多いかもしれませんね。

▼Q.花粉症が伝染するって本当?

花粉症がうつるかもしれない?!
こんな衝撃的な論文が2004年のドイツで発表されていたのをご存知でしょうか。

それによると、カップルのうち1人だけが花粉症の場合、2人が同居している期間が長ければ長いほど、花粉症でない1人が花粉症にかかってしまう確率が高かったそうです。

たとえば同居歴1~11年のカップルでの発症率を1.0とすると、12~23年同居しているカップルでの発症率は1.8倍、24~35年では7.4倍、36~54年で13.7倍と、長く一緒に住むほど高い確率で
相手のパートナーも花粉症にかかり始めたといいます。
また、2人とも花粉症になったことがあるというカップルの場合だと、シーズンに花粉症の症状が出る確率が、パートナーに花粉症がない場合と比べて2倍以上高かったとか。

本当に花粉症に伝染性があるのか?ということはわかっていないそうですが、「私は花粉症じゃないけど、パートナーが花粉症だ!」という人は、これからの花粉症の季節、充分な花粉症対策が必要になのかもしれませんよ。


■2012年の花粉症対策はコレ!

▼Q.冷え性の人は花粉症になりやすい?

花粉症は、血行が悪い人が悪化しやすいといわれています。
冷え性の人は血行が悪いので、花粉症にかかりやすいともいえますが、逆に血行をよくすれば花粉症の症状を軽くすることもできるのです。

血行を改善するには、まず運動すること。特に歩くことは、血行をよくしてくれる上、自律神経の過敏性を抑える効果もあります。

ツボ押しも効果的です。三陰交といわれるツボが、内側のくるぶしから上に3寸=指3本分あたりにあります。このあたりを押していってみると、冷え性の人はとっても痛いツボが見つかるはず。このツボを親指で押してみましょう。


▼Q.目の花粉症対策、メガネとコンタクト、どっちがいい?

花粉症の季節は、なんといってもメガネやサングラスが有効です。
コンタクトレンズはどうしても花粉が目に入ってしまうので、その分目の炎症を起こしやすくなります。

ちなみに、花粉症対策用のメガネでは通常目に入ってしまう花粉の量を10~ 20%に減らすことができます。ふつうのメガネやサングラスでも、50%程度は抑えることができるので、花粉症対策としては充分有効。

これからのつらい花粉症の季節。いつもはコンタクトが多いという人も、ぜひメガネやサングラスで花粉症対策してみてはいかがでしょう。

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