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目とメガネに関する豆知識
時代の移り変わりとともに、「"見えるようにする"ための道具」から「ファッションアイテム」へと変化してきた「メガネ」。さらに近頃では、「見せる(魅せる)ためのアイテム」にまで発展していることをご存知でしょうか?

その文化の流れを調査するため、ただ今ちまたで流行中の、メイドカフェや執事カフェといった、いわゆる「コンセプトカフェ」の流れを組む「メガネスーツカフェ」へお邪魔しました。今回は、取材レポートを通じて、新しいメガネの楽しみ方をご提案します。

■女性に大人気! こだわりのメガネスーツカフェ 「Love-all」

今回訪れたのは、東京・池袋にある、「メガネスーツカフェ・Love-all」。スタッフは全員メガネをかけたスーツ姿の男性です。特記すべきは、店のコンセプト。「世界中に支社を持つ香料会社の社内カフェ」という設定のもと、来客の際は「同僚・先輩・後輩・クライアント」から好きな立場を選んで、それに応じた接客が受けられるというシステムになっています。

同僚や後輩には気さくに、先輩やクライアントには敬意を表するという、お客様のニーズに応える一風変わったおもてなしが人気を集めているようです。客層は若い女性がほとんどですが、お一人やカップルでの来店もあるのだとか。そして、女性向けや珍しさだけでなく、イタリアンを学んだ店長がプロデュースしているというこだわりの料理や、オリジナルの本格カクテルなどもリピーターを多く抱えている理由のようです。

■スタッフの方に聞きました!「あなたにとってメガネとは?」

フロアーから厨房まで、店内のいたるところにメガネ+スーツをクールに着こなした男性スタッフの姿があります。そんな彼らによるおいしい料理やトークでのおもてなしを、来店した女性たちはこころゆくまで楽しんでいる様子。個々のテーブルを回るペースや話しかけるタイミングなど、ほかのカフェやバーとは一風変わった気遣いも伺えます。

常に笑顔を絶やさず接客にあたるスタッフのみなさんは、どのような思いでこの仕事に取り組んでいるのでしょうか? そして、トレードマークであるメガネへのこだわりは? 気になる部分を、実際にスタッフのかたにお話をうかがいました。
― こちらのお店で働きたいと思ったきっかけや、実際働いてみた感想はいかがですか?
『人を喜ばせることが好きなので、多くのお客様を笑顔にできるこの職場を選びました。お客様方がやさしく接してくださるので、スタッフ全員楽しく仕事にあたっています。』
― 客層としては20代くらいの女性が多いとのことですが、もっと上の大人の方が来店した場合の楽しみ方は?
『当店は料理やお酒も充実していますので、コンセプト以外の面でもお楽しみいただけるのが特長です。たとえば、料理はイタリアンの修業経験があるスタッフが監修し、生地からピザをつくるなど、こだわっております。ほかにも、スタッフが熱心に勉強して考案しているオリジナルカクテルをなど、とにかく食事には力を入れていますので、ぜひご堪能いただきたいですね。』
─ お客様に人気のメガネスタイルはありますか?
『当店では、スタッフそれぞれが、それぞれに似合うメガネを研究しています。どんなメガネをかければ、お客様に喜んでいただけるかなど、常にお客様の満足度を考え試行錯誤しています。コンセプトにあるようにメガネ+スーツというのがもちろん基本ではございますが、最近では、土日のみ営業しているランチタイムで、腰巻エプロンの「ギャルソンスタイル」を展開しています。大変ご好評いただいております。』
─ スタッフのみなさんにとって、メガネとは何ですか? メガネへの思いやこだわりなどをお聞かせください。
『我々にとって、メガネ(+スーツ)は"戦闘服"です。お客様が喜び、必要としてくださるからこそ、我々はメガネをかけています。『Love-all』という戦場でしっかり役目をまっとうするために、メガネという"戦闘服"を身につけているのです。メガネをかけている間の緊張感から、気持ちも引き締まります。メガネへのこだわりとしては、それぞれのもつ魅力を最大限に生かすデザインを選ぶことや、逆にその日の気分にあったデザインを選ぶなど、自分でも楽しんで身につけていることなどですね。お客様の笑顔を見るために、日々喜んでメガネを身につけています。』
─ ありがとうございました。
メガネを「戦闘服」として大切にしているスタッフのみなさん。まさに、エンターテイメントツールとして最大限に活用している現場でした。みなさんも、お食事とお酒、そしてメガネ姿のスタッフと過ごす非日常空間をぜひお楽しみください。

■自分のためではなく、「誰か」のためのメガネ

「見る」ため、「ファッション」のためという"主体的なメガネ"を超えて、誰かに見(魅)せ楽しませるという"第3者的なメガネ"。メガネをかけている女性、男性の雰囲気が好き、癒される...というメガネファンも多い現代、こういったお店、考え方はもっと広がっていくのかもしれません。

自分のためのメガネから、誰かのための「メガネ」へ。誰かに安心感や癒しなど、さまざまなプラス要素を与える新しいメガネスタイルが、これからのメガネブームを盛り上げてくれるのではないでしょうか。

【取材にご協力いただいたお店】
コンセプトカフェ「Love-all Japan」
東京都豊島区南池袋3-16-10サンライズ南池袋ビルB1F TEL.03-3986-2275
営業時間:(平日)17:00~22:00 バータイム
              (土日祝日)12:00~16:00 ランチタイム / 17:00~22:00 バータイム
              ※22:00~23:00は予約のみ  ※定休日は不定休
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