「日本のメガネの歴史を紐解く旅 ~メガネ名所巡り~」
突然ですが、みなさんは日本で最初にメガネをかけた人は誰か知ってますか?
日本での歴史に最初に登場する「メガネ」は、1551年に宣教師フランシスコ・ザビエルから大内義隆に献上されたというもの。
こちらは文献上にて確認される最古の「メガネ」なのだとか。(世界における「メガネ誕生」については、「メガネ誕生の歴史と技術」をご覧ください。)
そして明治時代には、機械でのレンズ製造技術が確立されたことから、本格的に国内でのメガネ生産が始まります。
はるばる異国の地から日本に渡り、日本各地に広がっていったメガネ。
今回は、メガネの歴史を紐解きながら、日本各地の「メガネ」にまつわる名所をご紹介していきます。
■1.メガネの歴史にまつわる名所
● 東京・上野 「めがね之碑」
東京都、上野は上野恩賜公園内の不忍池前にある、「めがね之碑」。 毎年、4月10日の「眼鏡供養の日」付近に、この上野恩賜公園では眼鏡供養祭が行われています。 「めがね之碑」は、メガネの恩恵と先覚者への感謝を込めて建てられたもの。 碑文によれば、メガネの渡来は碑が建てられた1968年時点から420年前。 キリスト教伝来と同時期頃、布教のため日本を訪れたフランシスコ・ザビエルら宣教師によって、メガネ文化も日本に伝えられたと考えられています。 ちなみに碑にかたどられているのは、徳川家康が愛用していたメガネなんだそうです。
▼所在地
東京都台東区上野公園・池之端三丁目
▼アクセス
JR・地下鉄銀座線・日比谷線「上野」下車徒歩2分
大江戸線「上野御徒町」下車徒歩5分
京成線「京成上野」下車徒歩1分 ※駐車場は有料
● 大阪 レンズ発祥の碑
大阪府生野区にある田島神社。その境内に「レンズ発祥の碑」があります。 これは、レンズ工業が田島で確立されたことに由来してつくられたもの。
「レンズの始祖」と称された石田太次郎は、生まれ育った田島村に自らが学んだレンズ技術を伝えました。後に村に電気が引かれ、日本で始めて電力による眼鏡の専門工場が誕生したのです。
大正時代の田島は日本一のレンズ生産地でした。 その功績をたたえ、田島神社では毎年11月3日に眼鏡祭が行われています。
▼所在地
大阪市生野区田島3丁目
▼アクセス
JR関西本線 東部市場前駅から 北の方向に1.2km
■2.こんな「めがね橋」もあります。
続いて巡るのは、日本全国にいくつも存在する「めがね橋」。
今回は、その中から三箇所、ピックアップしてご紹介します。
● 長崎県 めがね橋
数あるめがね橋の中でも、代表的といえる「長崎眼鏡橋」。 他のめがね橋と違って、通称ではなく、正式名称が「眼鏡橋」なんです。 日本最古のめがね橋であり、日本最古の石橋。由緒正しい(?)正統派なめがね橋です。
長崎眼鏡橋は、1634年、中国の僧の指導によって建設されました。 以降、何度も水害に見舞われましたが、その度に人々の手によって修復されてきました。1960年には、国の重要文化財に指定されています。
しかも、この眼鏡橋、若い女性にも人気の観光スポットなんです。 眼鏡橋の左側(寺町側)の川岸には、ハート型の石が埋め込まれているとのこと。 ハートの石を探すのも、眼鏡橋の楽しみ方のひとつではないでしょうか。
▼所在地
長崎県長崎市栄町
▼アクセス
長崎電鉄 賑橋駅または公会堂前駅下車 徒歩5分
● 愛知県 天童眼鏡橋(博物館 明治村)
このめがね橋は、1887年(明治20年)山形県天童市で建設されたもの。 保護のため、1975年(昭和50年)、明治村に移りました。 現在は登録有形文化財に指定されています。
当時「多嘉橋(たかはし)」という名称だったため、現在でも欄干には"たかはし"と彫られているそうです。 また、水面から頂点までの高さが低く、非常にゆるやかなアーチを描いているのが特長のめがね橋です。
天童市地元の山寺石を積んで建設されていることから、山形県純正のめがね橋と言えるのではないでしょうか。
▼所在地
愛知県犬山市内山1番地 博物館明治村内
▼アクセス
「名鉄犬山駅」下車 明治村行きバス20分
● 岩手県 めがね橋(宮守川橋梁)
宮沢賢治ゆかりの地、岩手県遠野市のめがね橋は、国道283号と宮守川をまたぐ形で架けられており、今でもその上をJR釜石線が走り続けています。 「宮守川橋梁」というのが正しい名前ですが、通称では「めがね橋」と呼ばれています。
童話「銀河鉄道の夜」のモチーフになったといわれるこの橋は、美しいアーチを描いており、「近代土木遺産」に指定されているほど。 さらに、時期によっては、夜になると色とりどりにライトアップされ、昼間とはまた違った美しさを見せてくれます。
さらにもう一つ、岩根橋駅にある「岩根橋」というめがね橋もあります。 二つのめがね橋は、少し離れた場所にありますが、のんびり電車の旅を楽しみながら巡るのもオススメです。
▼所在地
岩手県遠野市宮守町下宮守
▼アクセス
JR釜石線「宮守駅」から徒歩7分
さて、メガネにまつわる名所を巡る、「メガネ名所巡り」の旅はいかがでしたか? 実はあなたの住む街にも、メガネに関わる名所があるかもしれません。 ご夫婦やご家族で足を運んで、「メガネ名所巡り」をしてみるのもよいかもしれませんね。
日本での歴史に最初に登場する「メガネ」は、1551年に宣教師フランシスコ・ザビエルから大内義隆に献上されたというもの。
こちらは文献上にて確認される最古の「メガネ」なのだとか。(世界における「メガネ誕生」については、「メガネ誕生の歴史と技術」をご覧ください。)
そして明治時代には、機械でのレンズ製造技術が確立されたことから、本格的に国内でのメガネ生産が始まります。
はるばる異国の地から日本に渡り、日本各地に広がっていったメガネ。
今回は、メガネの歴史を紐解きながら、日本各地の「メガネ」にまつわる名所をご紹介していきます。
■1.メガネの歴史にまつわる名所
● 東京・上野 「めがね之碑」
東京都、上野は上野恩賜公園内の不忍池前にある、「めがね之碑」。 毎年、4月10日の「眼鏡供養の日」付近に、この上野恩賜公園では眼鏡供養祭が行われています。 「めがね之碑」は、メガネの恩恵と先覚者への感謝を込めて建てられたもの。 碑文によれば、メガネの渡来は碑が建てられた1968年時点から420年前。 キリスト教伝来と同時期頃、布教のため日本を訪れたフランシスコ・ザビエルら宣教師によって、メガネ文化も日本に伝えられたと考えられています。 ちなみに碑にかたどられているのは、徳川家康が愛用していたメガネなんだそうです。
▼所在地
東京都台東区上野公園・池之端三丁目
▼アクセス
JR・地下鉄銀座線・日比谷線「上野」下車徒歩2分
大江戸線「上野御徒町」下車徒歩5分
京成線「京成上野」下車徒歩1分 ※駐車場は有料
● 大阪 レンズ発祥の碑
大阪府生野区にある田島神社。その境内に「レンズ発祥の碑」があります。 これは、レンズ工業が田島で確立されたことに由来してつくられたもの。
「レンズの始祖」と称された石田太次郎は、生まれ育った田島村に自らが学んだレンズ技術を伝えました。後に村に電気が引かれ、日本で始めて電力による眼鏡の専門工場が誕生したのです。
大正時代の田島は日本一のレンズ生産地でした。 その功績をたたえ、田島神社では毎年11月3日に眼鏡祭が行われています。
▼所在地
大阪市生野区田島3丁目
▼アクセス
JR関西本線 東部市場前駅から 北の方向に1.2km
■2.こんな「めがね橋」もあります。
続いて巡るのは、日本全国にいくつも存在する「めがね橋」。
今回は、その中から三箇所、ピックアップしてご紹介します。
● 長崎県 めがね橋
数あるめがね橋の中でも、代表的といえる「長崎眼鏡橋」。 他のめがね橋と違って、通称ではなく、正式名称が「眼鏡橋」なんです。 日本最古のめがね橋であり、日本最古の石橋。由緒正しい(?)正統派なめがね橋です。
長崎眼鏡橋は、1634年、中国の僧の指導によって建設されました。 以降、何度も水害に見舞われましたが、その度に人々の手によって修復されてきました。1960年には、国の重要文化財に指定されています。
しかも、この眼鏡橋、若い女性にも人気の観光スポットなんです。 眼鏡橋の左側(寺町側)の川岸には、ハート型の石が埋め込まれているとのこと。 ハートの石を探すのも、眼鏡橋の楽しみ方のひとつではないでしょうか。
▼所在地
長崎県長崎市栄町
▼アクセス
長崎電鉄 賑橋駅または公会堂前駅下車 徒歩5分
● 愛知県 天童眼鏡橋(博物館 明治村)
このめがね橋は、1887年(明治20年)山形県天童市で建設されたもの。 保護のため、1975年(昭和50年)、明治村に移りました。 現在は登録有形文化財に指定されています。
当時「多嘉橋(たかはし)」という名称だったため、現在でも欄干には"たかはし"と彫られているそうです。 また、水面から頂点までの高さが低く、非常にゆるやかなアーチを描いているのが特長のめがね橋です。
天童市地元の山寺石を積んで建設されていることから、山形県純正のめがね橋と言えるのではないでしょうか。
▼所在地
愛知県犬山市内山1番地 博物館明治村内
▼アクセス
「名鉄犬山駅」下車 明治村行きバス20分
● 岩手県 めがね橋(宮守川橋梁)
宮沢賢治ゆかりの地、岩手県遠野市のめがね橋は、国道283号と宮守川をまたぐ形で架けられており、今でもその上をJR釜石線が走り続けています。 「宮守川橋梁」というのが正しい名前ですが、通称では「めがね橋」と呼ばれています。
童話「銀河鉄道の夜」のモチーフになったといわれるこの橋は、美しいアーチを描いており、「近代土木遺産」に指定されているほど。 さらに、時期によっては、夜になると色とりどりにライトアップされ、昼間とはまた違った美しさを見せてくれます。
さらにもう一つ、岩根橋駅にある「岩根橋」というめがね橋もあります。 二つのめがね橋は、少し離れた場所にありますが、のんびり電車の旅を楽しみながら巡るのもオススメです。
▼所在地
岩手県遠野市宮守町下宮守
▼アクセス
JR釜石線「宮守駅」から徒歩7分
さて、メガネにまつわる名所を巡る、「メガネ名所巡り」の旅はいかがでしたか? 実はあなたの住む街にも、メガネに関わる名所があるかもしれません。 ご夫婦やご家族で足を運んで、「メガネ名所巡り」をしてみるのもよいかもしれませんね。