"ダサ"をあえて今風に身につける黒ぶちメガネが流行したかと思えば、ド派手なサングラスが若者の間で支持されるなど、一見極端にも見えるこのメガネトレンドの流れに、ひとつの共通点が見えてきました。今回は、そのキーワード「レトロ」に焦点をあてたメガネトレンドについてお届けします。


◆ 「おじさんメガネ」がオシャレ！リバイバル・ブーム

振り返ってみると、ひと昔前までは「おじさんメガネ」と言われていた"ウェリントン"型のメガネは、ここ数年、いわゆる "ダサメガネ" という名のオシャレアイテムとして認知されています。ガチガチに決めたオシャレよりも、このほどよい抜け感、懐古的なアンバランスさが絶妙な雰囲気をつくりだしています。顔の大部分を覆うほど大きなウェリントン型レトロメガネを愛用している若い女性も、多く見かけるようになりました。

どうやら、メガネだけではなくファッション全体に、８０年代レトロを彷彿とさせる傾向があるようです。例えば女性では、ミニスカートやふっくらとしたパフスリープのワンピース、フェミニンなスタイル。男性では、カジュアルにジャケットを合わせるスタイルなど。もちろん、現代風の新しいファッションアイテムとのミックスコーディネートを楽しめるようにアレンジはされていますが、ちょっとレトロなファッションが全体に流行しているようです。

この「おじさんメガネ」のレトロさが重宝されている背景は、そのファッショントレンドの流れにあると考えられます。


◆ 韓国でも８０年代が最旬トレンド！

場所は変わって、お隣・韓国でもこの「レトロ」に近いブームが来ています。第一印象を左右するアイテム「メガネ」は、韓国では昔から、極力目立たないものを良しとする傾向がありました。

しかし、ここ数年は、日本と同じように、大ぶりで印象的な「復古風」フレームが流行しています。2010年は、さらに色や素材が多様化されたデザインのフレームが人気を呼んでいるのだとか。

そして韓国でも、メガネだけではなくファッション全体にこの「復古風」の傾向が見られるようです。肩のラインを強調する"パワーショルダー"や、ウエストラインを高くする"ハイウエスト"など、日本の80年代レトロにも近いファッションが注目されています。


◆ レトロをもっと楽しもう！

このレトロブーム、若者の好奇心による一時的なブームと片付けず、ぜひ一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。今までは「よけいに老けてみえるから...」「古いのはちょっと」などと敬遠し、お気に入りだった古いメガネをしまいこんでいる方、メガネを新調したいけど古いセンスで選んでもいいの？と躊躇してしまっている方は、ぜひこのレトロブームに乗っかってみることをオススメします。古き良きデザインを、堂々とかけて街を歩けば、町ゆく若者の目にも、逆に新鮮に映るはずです。