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目とメガネに関する豆知識
レンズに汚れがついていたので、強く拭いたら、キズがついてしまった・・・
料理のときに、調味料がレンズについてしまい、そのままにしていたら取れなくなった・・・
ドライヤーで髪を乾かしていたら、レンズにヒビが入ってしまった・・・

これらは実際にメガネを使用されている方からいただいたお問い合わせの一例です。ちょっとしたことで、不具合が起きると大変ですね。

そこで今回の豆知識コラムは

【 メガネの上手な取り扱い方 】

についてご紹介してみようと思います。

プラスチックレンズは、精巧でデリケートに作られていますので、取り扱いには、ちょっとした注意が必要。メガネをかけていてなんとなく不具合を感じている方は、以下の項目をチェックしてみてくださいね。
ちょっとしたことに気を付けるだけで、大事なメガネを長く快適に使用することができるようになるかもしれませんよ。


■1.こんな「困った…」を経験したことありませんか?


▼1.メガネをかけていると鼻や耳が痛くなったりして、顔に合わなくなった


イメージ急いでいるときなど、片方の手で強引に掛けはずしをしていませんか? メガネの掛けはずしは、両手でテンプル(つる)を持って、顔に沿わせながら顔の正面で行ってください。片方のテンプルを持って無理にかけようとすると、破損・変形・ゆるみなどの原因となります。 また、変形したメガネを使っていると、鼻や耳が痛くなったり、見え方にも影響が出てくる場合があります。このような症状のある方は、一度ご購入店にメガネを持って行ってみてくださいね。


▼2.レンズに傷がついてしまった!


メガネを置くとき、無造作にテーブルの上に置いたり、ポケットにしまい込んだりしていませんか?メガネを使用しないときは、専用のメガネケースにしまうか、レンズ面を上にして安全な場所に置いてください。(レンズ面を下にして置くと、傷の原因になります)できれば、メガネ拭きの布にレンズをくるんで保護して収納すれば、よりレンズの傷を防ぐことができます。


▼3.レンズの表面に、シミみたいなものがあるんだけど…。


プラスチックレンズには、何層ものコートがほどこされています。レンズに油、ヘアスプレー、整髪料、化粧品、カビ取り剤、薬剤(シンナー、トイレ・浴用洗剤)、アルカリ系の洗剤・酸性洗剤といったものが付着した場合、そのままにしておくと、レンズにシミなどが残り、取れなくなったり、せっかくのレンズのコート膜がはがれる原因となります。

また、レンズには水も要注意です。「水がついたぐらいで」とあなどってはいけません。レンズが水に濡れたときは、すぐに拭き取ってください。そのままにしておくと、水跡がシミになって取れなくなり、見えにくくなってしまいます。

≫コーティングについての詳細はこちら


▼4.レンズにひびが入ってしまった!


特に乱暴な取り扱いをしたわけではないのに、レンズにひびが入っていた、という経験、ありませんか?もしかするとその原因は、熱によるものかもしれません。プラスチックレンズは熱に弱いです。60度以上に加熱されると、レンズ表面のコート膜がひび割れてしまうことがあります。その理由は、レンズの素材とコーティング素材で膨張率が異なるため、膨張率の低いコーティング部分にひび割れができてしまうことにあります。 この現象のことを「クラック」といいます。
※膨張率というのは、あるものが熱を受けたとき、熱によってそのものが増加する長さまたは体積と、もとの長さまたは体積との比のことです。

「クラック」は、自分では気づかないうちに起こっているものです。
「クラック」=レンズのひび割れを防ぐために、以下の点に気をつけてください。


  • お風呂やサウナなど、高温になる場所では使用を避けてください。
  • メガネを熱湯で洗ったり、ヘアドライヤーの温風を直接当てないでください。
  • 熱い油やアイロン、ストーブなど、高温のものにメガネを近づけないでください。
  • 直射日光があたるところや、炎天下の車の中、砂浜などにメガネ置いたままにするのは禁物です。


■2.大切なメガネをもっと長持ちさせるために


毎日メガネをかけているみなさんにとって、メガネはどうしても「日用品」という感覚になってしまい、ついつい乱暴に取り扱ってしまいがちです。メガネのレンズはみなさんの視力を補い、快適な視生活を応援するために非常にデリケートに作られているものです。正しい取り扱いを知ることで、メガネを大事に使っていきたいものですね。


▼1. 正しいお手入れの仕方のおさらい


  • ゴミやホコリがついているとき
    まず水洗いをしてから、すぐにティッシュペーパー等で水気を取り、レンズ専用メガネ拭きで拭いてください。から拭きしますと、キズの原因となります。
  • 汚れがひどい場合
    汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めた液で軽く洗い、水でよくすすぎます。あとはよく拭きとってください。アルカリ系の洗剤(石鹸、ハンドソープ、ボディソープなど)は使用しないでください。コート膜が劣化し、はがれる原因となります。
  • メガネが濡れたとき
    メガネ拭きで拭いてください。濡れたまま放置すると、水あとがシミになり、取れなくなります。また、フレームの場合は金属部のサビの原因になります。
  • レンズの置き方
    メガネを置くときは、レンズの凸面を上向きにして置いてください。下向きに置きますと、レンズのキズの原因になります。
  • メガネのたたみ方
    たたみ方に特に決まりはありませんが、フレームが若干変形している場合など、たたんだときにテンプル(つる)の端がレンズに当たってしまうことがあります。テンプルがレンズに当たったままにしておくと、レンズにキズがついてしまいますので、お店で調整してもらってください。
  • レンズを拭く際の注意
    拭く方のレンズの縁を持って、レンズ専用メガネ拭きでそっとやさしく、サンドイッチをつまむ程度の軽い力で拭いてください。拭く方の反対側を持ったり、力を入れすぎたりしますと、フレームやレンズが破損することがあります。
  • 超音波洗浄器を使う際の注意
    メガネ店の店頭でよく見かける超音波洗浄器。レンズの汚れが気になるとき、簡単に洗浄できて便利ですよね。でも、使うときには注意が必要。コートにキズがついていたり、ひびが入っているレンズを長い時間超音波洗浄すると、そこからコートがはがれてしまうことがあります。通常のレンズも、長時間の洗浄は避け、短時間で済ませるようにしてくださいね。

▼2.定期点検のおすすめ


イメージメガネは、レンズ、フレームともに経年変化によって素材が劣化します。また、度数が合わなくなる場合もあります。約1年毎を目安に、ご購入店で定期点検を受けることをおすすめします。



いかがでしたでしょうか。
メガネのフレームも、レンズのコーティングも、メガネは意外にデリケートな素材と仕組みでできています。
正しい取り扱い方を知って、大切なメガネで快適な視生活を送ってくださいね。