こちらがオリジナルPOPです。
河合
インタビュアー
モノクロに統一されたPOPですね、顔写真の雰囲気が昔の映画のよう。全体が撮影現場のセットのようで個性的ですね。先ほどから「ヴィンテージ」という言葉がよく出てきますが、それもデザインコンセプトの1つなのですか?
小野田
この「ヴィンテージ」というキーワードがLIGHT & FITTINGの外見上もっとも重要なデザインコンセプトなのです。昨今の眼鏡店に並ぶメガネはトラッド系のデザインが主流です。一般的な洋服とのコーディネイトを考えればそれが無難なので、テレビや雑誌などで活躍するスタイリストはトラッド系以外のフレームを選ぶことはほぼないです。しかし、よくよく考えるとそのトラッド系というメガネのカテゴリーは曖昧で、なにが基準になっているのかわかりません。単なるオーバルシェイプやボストンシェイプ、トラッドシェイプのメガネ群をひっくるめたイメージをトラッド系と呼んでいるのです。
LIGHT & FITTINGは、今流行りの単なるトラッド群ではなく、そのトラディショナルな起源を明確にしてデザイン開発を進めました。そして選んだのが1920~1950年くらいのアメリカ。映画で言えば「ゴッドファーザー」や「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」や「ロード・トゥ・パティション」や「ブリッジ・オブ・スパイ」などで洒落た装いをしていたマフィアや政治家、そしてそれを追いかける刑事や新聞記者のイメージですかね。ブルックリンで育ったイタリア系の少年が徐々に頭角を現し街の顔になっていくような人物を想像してください。その彼が着ている洒落たファッションをイメージしてメガネを作りました。僕の中では、ほぼロバート・デニーロかトム・ハンクスです(笑)「ヴィンテージ感を持ったメガネのデザイン」と伝えるからにはその時代背景みたいなものをしっかりと伝える義務がありますからね。これを設定したことによって、メガネのデザインもどこをどのようにデザインしてヴィンテージ感を出すか定まりましたし、とても良いコンセプト設定だったと思います。
インタビュアー
メガネの、どういった部分のデザインでヴィンテージ感を伝えるのでしょうか?
小野田
先ほど言ったようにレンズシェイプはもちろんですが、例えばLF-001、LF-002で言うと、テンプルが後方に行くにしたがって広がっていきます。これは当時のプラスチックメガネの特徴です。
フロントの形状は当時流行っていたプラスチックブローとメタルリムのコンビネーションフレームをシートメタルで表現しました。フロントカラーがツートンカラーのアイテムもこのコンビネーションのイメージです。
また、その当時の洋服でよく使われていた千鳥格子模様やヘリンボーン模様をテンプルの内側にジャケットの裏地のようにあしらいました。一目見るだけでヴィンテージ感がデザインのコアにあると認識できるメガネです。それをシートメタルでデザインしたということが斬新で画期的です。かけても美しく、置くだけでも美しいメガネです。付け足して言えば、この手本となった昔のコンビネーションフレームは厚みがあってとても重いのですが、LIGHT & FITTING LF-001、LF-002はかけると重厚さがあるのに軽いんです。
インタビュアー
確かにこの内側に入った裏地模様は細かいところまで気を配られていて高級感もあり、素敵ですね。
ヴィンテージ感ある大きなシェイプの女性用メガネとはどのようなものなのでしょうか?
小野田
LIGHT & FITTINGの中でオススメの女性用モデルがLF-005、LF-006です。LF-005はオーバル系の大きなレンズシェイプです。この大きなオーバル系のメガネは知的でありながら可愛らしさも表現できるアイテムです。LF-006は海外で人気急上昇のフォックス型で大きなレンズシェイプを日本人の顔に合うように修正を加えたデザインです。これは可愛らしさを表現しつつ知的さや都会派的な印象を表現できる逸品で、特にオススメです。
また先ほど男性用でご説明したように、女性用はテンプルの内側にチェック模様や花柄模様を裏地のように入れてヴィンテージ感と高級感を出しています。こちらもかけても美しく、たたんで机に置いても美しいメガネです。ということは、店頭に並べてあっても目を引くメガネだということです。
LIGHT & FITTING には「ヴィンテージ感」を強調したフレームだけでなく、男性用LF-003や女性用LF-007のようにシンプルで、さりげなくメガネの主張を抑えてかけたいユーザーを意識したデザインもありますので、こちらもご覧ください。また強度用のユーザーの為に小さなレンズシェイプの男女兼用モデルも用意してあります。