快適視生活応援団オプト・コーディネイター山崎貴子のブログ Taka's cafe > カリグラシノアリエッティ

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リグラシノアリエッティ・・・?
そう耳に入ったとき
アリエッティという書体のカリグラフィー
(ペンを使った西洋版書道)だと思った。

「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」東京都現代美術館(7/17~10/3)。撮影できるのは入場口前のここだけです。

この夏公開のジブリアニメ
「借りぐらしのアリエッティ」と知ったのは
映画美術監督として注目される種田陽平さんが
このアリエッティの世界観を具現化した
美術展を開催しているということから。

ジブリ作品は日本が誇る文化として敬愛しているが
見るのは専ら地上波専門。(^^;)
映画が先か、本(美術展)かはよく悩むところだけど
今回は美術展の予習なので
地上波を待っていては間に合わない。
はじめてジブリアニメを映画館で見てから
東京都現代美術館で開催中の
種田陽平さんの仕事をみてきた。

私的には
今回は映画をみてから、がおすすめ♪
もちろん純粋に美術作品として楽しめるし
ストーリーも喚起させてくれる。
だけどより体感するなら先に映画、あるいは
原作の「床下の小人たち」(メアリー・ノートン)を
読んでからぜひ。

小人にとって庭はジャングル!葉っぱも水滴もBig。これは芽が出て間もない我が家の小さな小さなお芋の葉っぱですけど(^^)

内容は映画か原作本でみていただくとして
人間の世界から借りてきたものを
自分たちの手で加工したり工夫して暮らしている
床下の小人アリエッティが住む家を
ちょっとだけ覗かせてもらうと・・・
高島屋の包装紙なんかを壁紙にしていたり
消印のある切手を壁に飾っていたり
紅茶の空き缶らしきものをドレッサーにしていたり
とにかく可愛い♥♥♥
明かり取りのためのワイン瓶なんて
その発想をまねしたいくらい

ここでは“サイズの妙”が盛りだくさん。
小人サイズの目でみる人間サイズのモノや暮らしが
超リアルに(現実以上に視覚効果をねらっている)
表現されている。
見慣れたモノたちがすべて微妙にBig
このスケールがとても新鮮。
現実サイズのモノと小人サイズのモノが混在すると
リアルと虚実がまさに交錯して
あやうい感覚に迷い込む。

通気口をぬけるとそこは床下・・・。美術展の帰り道、借りぐらし感たっぷりな一軒家の中華屋オハルに出くわし素通りできずラーメンいただく代わりに店内の景色拝借。(物語に蚊取り線香は出てきません。あくまでイメージです、イメージ^^)

まあ、理屈めいたことはさておき
脳が刺激されオトナも楽しめる。
種田陽平さんの言葉に
バーチャルな空間になればなるほど、
リアリティとディテールが大切。
とあるが、それを具現化していて愉しい。

リアルにみせるではなく
生きているようにみせる、まさにHOT SET。
種田陽平の名を知らしめた「スワロウテイル」や
「ヴィヨンの妻」「西の魔女が死んだ」を
この夏観てみよう。


とにかく
子どもは大好きな世界、
オトナも相当愉しめる。
いやオトナの方が愉しい、かな。

3D流行りだがこの美術展こそ三次元、
リアリズムとファンタジーが体験できる。