虹は、太陽光線がにわか雨の水滴によって
屈折と反射をうけるときに生じるー
スペクトルに分かれて反射した光が
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赤、橙、黄、緑、青、藍、菫の7色となる。
主虹は外側が赤、副虹は逆に内側が赤。
なんてちょっと色彩講座みたい?
私たちが思い描く虹は
にわか雨のあとのぬけるような青空に
くっきりと弧を描くイメージだろうか、
たぶん。
水滴が大きいほど色が鮮やかになって
弧も広がって大きな半径になる。
だから水滴の大きさが均一な
にわか雨の後にきれいな虹が現れやすい。
こんな淡い虹もある。
あつい雲が垂れこむ梅雨の締めくくりに
高速バスを利用する出張があった。
![](/wp-content/themes/sop-kaiteki/entry_image/taka-cafe/rainbowmaker.jpg)
中央道片道4時間半の移動の途中に
淡い虹をいくつかみた。
いくつか、というより
弧のほかに時おり光のカーテンが現れた。
虹ができる条件は揃っている。
雲の多重奏の隙間からこぼれる光は
水滴との協奏曲となり虹色に淡く輝く。
グレーにしかみえなかった曇り空は
眺めているうちに
色彩豊かな表情に変わっていく。
印象派の絵のように。
梅雨空は虹の宝庫だった。
雲を通過する光は、
![](/wp-content/themes/sop-kaiteki/entry_image/taka-cafe/akanegumo.jpg)
大きな水滴を通り抜けて虹をつくる。
分散された光は加法混合して白色光をつくる。
だから雲は白くみえる。
黒い雲は水滴の密度が高いから
太陽光線をほとんど透過しない。
だけど地上からみると黒くみえる雲も
雲の上では光が大気中に反射している。
Every cloud has a silver lining
どんな雲でも裏側は銀白に輝いているー
憂いの反面には喜びもある、という諺。
逆境にある人を励ます意味もある。
イリスは、ギリシャ神話の虹の女神。
きっと雲の裏側に住んでいる。