快適視生活応援団オプト・コーディネイター山崎貴子のブログ Taka's cafe > ひこばえ

Taka's cafe

倒伏前の秋はみごとな黄金色に輝いていました。いま後ろ姿は痛々しく...でも!
の内もとうに過ぎたけど
鎌倉鶴岡八幡宮の話題。

今年も初詣の祝詞をあげてもらって、お札と
御供物(鳩サブレで有名な「豊島屋」の麩焼菓子)
巫女さんからはお神酒を戴いてきた。

ずっと気になっていたのが
昨年3月強風に倒れた大銀杏のこと。
樹齢1000年の風雪に耐え
歴史を見守って来た神木が
大石段の脇にそそり立つ姿は

残った根元はこんなに成長してます!冬とはいえ再生が確信できて嬉しい。多くの要望を受けて大銀杏の枝から奉製されたお守り「大銀杏木霊」はまだ手に入ります。
そこにあるのが当たり前だった。
正月祈願のときも
ぶらり散策に寄るときも
友人が挙式した記念写真にも。
その大銀杏が突然倒れたと聞いたときは
言葉を失ってしまった。
あれから10ヶ月...

ニュースでも伝えられていたように
あらゆる手を尽くして再生をめざすという
願いと作業が実りつつあり
根元から4メートル部分で切断して
少し離れた下段に移植された親木と

造本作家・駒形克己さんの絵本「Little tree」から。季節とともにポップアップの木がページごとに成長してやがて,,,いつもあると思っていた存在が失われあらためて気づくその大きさ、また小さな芽が,,,のページ。2010年世界の絵本コンクール「ボローニャ・ラガッジー最優秀賞」作品です。
元の場所に残された根元、
そのどちらからもひこばえが息づき
夏には新芽の緑で覆われたらしい。

大銀杏が幻となって淋しいが
並んだふたつの後継樹は
親が子を見守る姿にもたとえられ
胸が痛みながらも再生を願わずにいられない。


ひこばえー
伐られた草木から芽吹く新芽

年の初めに、その力強い生命力に勇気づけられる。
これからは私たちが見守っていく番だ。