最近、スマートフォンやタブレットを持つ人が増えましたね。
通勤電車やカフェなどでも、たくさんの人が小さな画面を見つめて操作をしている風景が見慣れたものになりました。
いつでもどこでも情報のやり取りができるようになり、便利になった反面、日中はパソコン作業、移動中や自宅ではスマートフォンに、以前よりも長時間目を使うようになった人も多いのではないかと思います。
そんな風に目を酷使する現代人の生活に、深い関わりのあるのが「青色光(ブルーライト)」です。
今回は「青色光」やその影響などについて紹介したいと思います。
■1.青色光ってどんなもの?
パソコンやスマートフォン、薄型テレビ、タブレットなどのデジタルディスプレイは、青色光と呼ばれる光を多く発しています。青色光とは、可視光線(波長域:380nm~780nm)の中で波長の短い領域(380nm~500nm)の光のことで、太陽光にも含まれ、日常的に目に入ってくるものです。
青色光はエネルギーが強く、水晶体内等で散乱しやすい性質があるためまぶしさやちらつきを感じる原因となります。また、強いエネルギーの光を見るために目の筋肉が緊張することから、目の疲れや肩・首の凝りなど、目や身体に負担をかけるといわれています。
青色光の影響についての研究はまだ途中段階のようですが、その他にも睡眠障害や肥満などを引き起こす原因になっていると考える説もあるようです。
本来眠るはずの夜の時間帯に青色光の強い光を浴びることで体内時計のリズムが崩れ、体に様々な不調をもたらすというのです。
実際に、寝る直前までスマートフォンなどの画面を見つめていて、すぐに寝付けなくなってしまうという経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
最近普及が著しいLEDは、冒頭に挙げたパソコンやテレビなどのディスプレイ類に多く採用されていることから、私たちの日常的な暮らしの中で浴びる青色光の量は昔よりも確実に増えたということになります。
今までの暮らしの中ではありえなかった量を日常的に浴びる環境にいるのですから、その影響に注目が集まるのも無理はないといえそうです。
■2.青色光の影響を軽減する対策法は?
いくら青色光の影響が気になるとはいっても、毎日の生活の中で、青色光を発する機器を使わないようにすることは難しいですよね。
でも、色々な対策をとることで、影響を軽減させることはできます。
ここでは、そのいくつかを紹介しましょう。
(1)長時間続けて作業をしすぎない
長時間作業を続けると、それだけ作業を行う人の心身に負荷がかかります。連続して作業をしすぎず、適度な休憩をいれましょう。パソコン作業がメインのお仕事の方も、合間に別の作業を組み込むなど、ずっと画面を見続ける状態をできるだけ避けるようにしましょう。
厚生労働省の「新VDT作業ガイドラインのポイント」でも、連続の作業時間を1時間を超えないようにすることや、作業の間に10分~15分程度の休憩を取ることが推奨されています。
(2)ディスプレイの色を調整する
パソコン等のディスプレイの設定を調整し、青の明るさを下げることでも青色光による影響を下げることができます。設定を変更すると、当然ディスプレイの色味は変わってきてしまいますが、しばらく使っていると慣れてくるようです。
スマートフォンやタブレット向けには、青色光をカットするためのアプリもたくさんあるようですので、興味のある方は参考にしてみてくださいね。
(3)青色光カットのメガネやフィルターを利用する
青色光は対策用のメガネや、ディスプレイにつけるフィルターを使用することでも軽減することができます。
最近は、街のメガネ屋さんでも、青色光対策のメガネをよくおすすめしているようです。
セイコーオプティカルプロダクツでは、メガネで青色光を軽減する以下のような商品を取り扱っています。
▼レンズ素材
紫外線を100%、420nmの青色光を約80%カットし、アウトドア・インドア、さまざまな生活シーンでその優れた効果を発揮します。
「セイコー フロンティア」
▼コーティング
レンズに青色光カット効果のあるコーティングを行うことで、目への影響を軽減します。
特殊コーティング技術により青色光を反射して約11%(青色光平均カット率では約30%)カットします。
「青色光カット」
▼機能性とファッション性を両立させたカラー加工
特殊染色技術の導入により、眩しさの原因となる青色光を効率的にカットすることで見易さをアップします。
「ファンクションカラー」
いかがでしたか?
目は一生付き合っていく大切なもの。
ディスプレイの見すぎなどで目の疲れを感じたら、そのままにせず、自分でケアをしていくことが大切です。
今回は青色光が目に及ぼす影響と、その対策法についていくつか紹介しました。
ぜひ自分に合った方法で、青色光対策を取り入れてみてくださいね。
※見解が諸説ある内容がございましたので、表現の一部を修正いたしました。(2015年2月17日)