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目とメガネに関する豆知識


2月が近づいてくると、みなさんTVや新聞の天気予報に、何かが加わることにお気づきですか? そう、「花粉情報」です。
くしゃみ、鼻水、鼻詰まりといった症状で有名な「花粉症」ですが、その症状には目のかゆみ、充血といった目の症状も多く見られます。
今回の豆知識では、まもなく本格的に始まるであろう「花粉症」のシーズンに備えるため、「目と花粉症」についてお話しようと思います。

▽1.今年の『花粉』はとにかくすごい

こういう噂をすでに耳にしている方、多いのではないでしょうか。
報道によると、今年は地域によって昨年の10倍から20倍の花粉が飛ぶと言われています。しかしなぜ、今年の花粉の飛散量はそんなにすごいのでしょうか。

それは、2004年の夏の猛暑が原因といわれています。昨年の夏は東京で39.5℃の最高気温を記録し、真夏日の日数も観測史上一位となるなど、日照時間が長く、 雨が少ないという、絶好の条件が揃いました。現に、各地で観測されているスギ・ヒノキの生育状況は非常に良好で、観測史上最高を記録した1995年に次ぐ、10年来の大飛散になるだろうといわれています。

また、花粉の飛散開始も、暖冬の影響で例年よりも早めになるようです。
気温が15℃以上になると、花粉が飛びやすくなるとも言われています。
例年よりも早めの予防が、今年の花粉症対策のカナメになりそうですね。


▽2.そもそも花粉症って何?

さて、『花粉症』という言葉はよく聞くものの、そのメカニズムについてはよく分からないという方もいらっしゃると思います。

まずは簡単に、『花粉症』について説明しましょう。

『花粉症』はアレルギーの一種。
人間の体は、外からの異物や細菌が体内に侵入すると、自分とは異なるものと認識して侵入物を攻撃したり、排除しようとする反応を起こします。 度を過ぎなければ、これは誰にでも起こる自然な反応なのですが、過剰に反応してしまうと、アレルギーといわれる状態になります。

『花粉症』がどのように発生するのかというと・・・

(1)スギなどの花粉が鼻の中に吸い込まれる
(2)花粉からアレルギーを起こす物質である抗原(アレルゲン)が溶け出す。
(3)抗原(アレルゲン)を撃退するために体の中で抗体が作られ、細胞に乗って運ばれ、抗原(アレルゲン)を捕まえる。

実はこの(3)のときに、抗体を運んでいた細胞からヒスタミンなどの物質が放出されるのです。このヒスタミンは神経を刺激します。
この刺激によって、「くしゃみ」をしたり、「鼻水」が出るなどして、抗原(アレルゲン)が体の外に追い出されます。
また、刺激により鼻の粘膜が腫れることにより、「鼻づまり」が起きることもあります。これは花粉が鼻に入りにくくする体の防衛策なのです。

▽3.『花粉症』と目の関係

『花粉症』になると目のかゆみなどが気になるという方も多いようです。
なんと『花粉症』の人の8割以上が症状として訴えている「目のかゆみ」。これはなぜ起こるのかご存知ですか?

目に入ってきた異物は、涙や目やにと一緒に流し出されてしまうのが普通です。
特に、角膜以外の眼球の表面と、まぶたの裏側をおおう薄い粘膜である「結膜」は、絶えず直接外の空気に接して、いろいろな異物から目を守っています。

異物が侵入してくると、結膜上では、その刺激によっていろいろな物質が出されます。そしてその物質は、血管を広げて血流を増やしたり、 涙の量を増やしたりかゆみを起こしたりして、目の充血・かゆみ・涙が止まらない・まぶたの腫れといった症状を引き起こします。

実はこのかゆみや腫れも「鼻」と同様、入ってしまった花粉を体外に出そうとする働きや目に花粉が入らないようにという防衛策だったのです。

特に『花粉症』の場合、アレルギー物質が目の中に入ると、数十分のうちに反応が起きるという特徴もあるのだそうですよ。

かゆみが起きたときは、とにかく目をこすらないで! 目をこするとさらに病状が悪化します。
かゆみが高じると、こするを通り越して叩く人もいるようですが、これは炎症を悪化させるばかりか、網膜はく離の原因にもなるので、絶対にやらないで! どうしても我慢できないときは、冷やすようにしてくださいね。

▽4.『花粉症』をさらに悪化させる『ドライアイ』

「ドライアイ」については豆知識でも何度かとりあげていますが、「花粉症」と「ドライアイ」の関係はあまりいいものとはいえません。

ドライアイになると目の表面は渇き気味になり、表面の細胞は痛んでしまいます。こんな状態では、花粉が飛んできた時に洗い流すこともできません。 表面の細胞も痛んでいるので、花粉は目の組織の中に簡単に入っていきます。ドライアイはアレルギーをおこしやすくしてしまうのです。

アレルギーが起きてしまった後にも困った事があります。 アレルギーが起きて、炎症をおこす物質がしみ出してきた時に、ドライアイの目にはそれらを洗い流す涙が不足しています。 そのためにアレルギーの炎症は慢性的になり、どんどん悪くなったりします。

ドライアイはアレルギーを起こしやすくするだけでなく、悪化させてしまうこともあるのです。

▽5.花粉症対策

体の防衛本能が原因となっている『花粉症』。
とはいえ、既にかかっている人は、少しでも軽くしたい、まだかかっていない人は、今後も花粉症にかからずにいたいのが本音ではないでしょうか。

それでは、早速、『花粉症』から身を遠ざける対策アイディアをいくつかご紹介しましょう。

対策法には、大きく分けて、

  ◆花粉をとりこまない環境作り  ◆花粉に反応しにくい体調作り

があります。

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◆花粉をとりこまない環境作り

花粉を体内にとりこまなければ、症状が起こりにくくなりますね。

<1>室内は清潔に

窓や戸をシッカリ閉めて、花粉が室内に入らないようにすることがまず肝心。
空気洗浄機もとても有効です。空気洗浄機のフィルターが部屋の花粉を除去してくれます。
特にファンがついたタイプの方がより多くの空気をろ過してくれるのでオススメです。(ちなみに、目の高さにおくとよいそうです。)
また、花粉を放置しておかないよう、日ごろから掃除機をかけたり、水拭きなどの拭き掃除をこまめにしておくなど、 部屋の中のホコリケアをしておくこともお忘れなく。

<2>外出時には十分にガード

インターネットでもあちこちで提供されている「花粉予報」をチェックして予防策を講じてから外出しましょう!
日記をつけておいて、どの時間帯、どんな天気のときに症状が出やすいかという傾向を探るのはとても有効です。
メガネやマスクは、花粉が体内に侵入するのを抑えてくれます。 衣類やマスクは、ごわごわとした繊維の粗いものよりは、つるつるした素材のものを 選びましょう。 家に入る前にバタバタはたいておけば、家の中にもちこむ花粉の数をぐっと減らすことができます。

<3>帰宅したら家に持ち込まない工夫を
外から帰ったらまずは衣類に付着した花粉を払って落とし、手洗い・うがいなどで体についた花粉も落としましょう。 目薬をさしたり、鼻をかんだりして粘膜の花粉も取り除いておきましょう。

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◆花粉に反応しにくい体調作り

『花粉症』は、体力が落ちている時にかかりやすいという傾向があります。
まずは、花粉に負けないよう体調を整えましょう。

1.6時間以上の睡眠をとる。(寝不足は体調不良のもとですよ)
2.アルコール・たばこなどは極力控える(喉の粘膜を痛めてしまいます)
3.たんぱく質のとりすぎに注意する(マヨネーズ、ドレッシング、ケーキ、クッキーや牛乳、卵、肉などは要注意です)

4.規則正しい生活リズムを心がける(起床、食事などの時間が不規則なときの体はいつも緊張状態、疲れがたまってしまいます)
5.ストレスをためないよう解消する(気分がいいと体も好調に!)


今年は花粉の飛散が始まるのが、一番早い太平洋側の地域で2月10日ごろと言われています。 今から花粉症対策を始めておけば、2月の花粉シーズンには間に合いそうです。 早め早めの予防と対策で、今年の花粉シーズンを乗り切りましょう。