よく「視力が落ちた」「視力が悪い」といいますが、ひとくちに「視力」といっても、実は何なんだろう?と思ったことはありませんか?
視力とは「物体のかたちや存在を認識する能力」のことをいいます。今、目の前にあるこのホームページの文字を読んだり、あるいは眼の端を何かが掠めたときに、はっと気がついたり。そういった目から入ってくる情報が認識できる能力のことです。
■視力の単位
さてそれでは、「視力」はどうやって測定するのでしょう。
まず視力というものは「2点を2点として見分けることができる最小視角」というもので表示されます。皆さんもご経験があるかもしれませんが、Cの文字のような一方が切れた輪(『ランドルト環』といいます)のどちらが切れているか、というのを見て測定する方法が国際眼科学会の協定によって定められています。
■視力1.0とは?
直径7.5mm、太さ1.5mm、切れ目の幅1.5mmのランドルト環を5mの距離から見ると、そのときランドルト環の切れ目の両端と眼のなす角度、すなわち視角は1分(1度の60分の1)になります。この視角「1分」を見分けられ、それ以上遠くからは見分けられないと、日頃聞きなれている『視力1.0』に相当します。ちなみに、視角が「2分」になると視力は1/2の『0.5』、視角「5分」だと1/5で視力『0.2』ということになるのです。
いかがでしたか。視力についてお分かりいただけましたか。
ランドルト環はアルファベットのCではなかったのですね!!
また視力からメガネレンズの度数は正確に分かりませんので、メガネを作る際は、眼科や眼鏡店で正確な度数測定を行うことが大切ですね。