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目とメガネに関する豆知識

健康ブームの昨今、ダイエットや成人病など身体の健康を気にする人は多いものの、意外に「目の健康」を気づかう人は少ないようです。とくにメガネやコンタクトレンズを使用する方たちにとって、目は視力だけではなく、体のコンディション全体を左右することもある大事な部分です。


とくに現代人はパソコンやスマホなど、目を酷使するシーンが増えつづける中で

・疲れ目 ・ドライアイ

は肩こりや頭痛の原因ともなり、ひいては仕事や勉強への集中力や注意力、やる気を失う理由にもなります。そうならないためにも、日頃から「目の定期検診」を心がけることで、大事な目と体の健康を維持することができます。
では「目の定期検診」とはどんなことをするのか、ここでおさらいしておきましょう。



■1.検査の基本「視力検査」


「視力検査」は、視力がどの程度あるのかということを測定する検査で、眼科検診の中でももっとも基本的なものです。


ところで、ひとくちに「視力」といっても、


  1. メガネなどをつけないそのままの『裸眼視力』
  2. メガネなどをつけて屈折異常を矯正した後の『矯正視力』
  3. 遠くのものを見るときの『遠見視力』
  4. 近くのものを見るときの『近見視力』

といったものがあり、一般的には視力というと「遠見視力」のことをさします。


「遠見視力」の検査はよくご存知ですよね。Cの文字のような一方が切れた輪(「ランドルト環」といいます)のどこが切れているか、というのを見て測定します。

直径7.5mm、太さ1.5mm、切れ目の幅1.5mmのランドルト環を5mの距離から見ると、そのときランドルト環の切れ目の両端と眼のなす角度、すなわち視角は1分(1度の60分の1)になります。
この視角「1分」を見分けられ、それ以上遠くからは見分けられないと、日頃聞きなれている『視力1.0』に相当します。ちなみに、視角が「2分」になると視力は1/2の『0.5』、視角「5分」だと1/5で視力『0.2』ということになるのです。



■2.ほかにもまだある、こんな検査


検査をしメガネで矯正をしても視力が上がらなかったり、よく見えないとき。これは目に異常がある可能性を示しています。そこでさらにいくつかの方法で目の異常の原因を探ることになります。


▼眼圧検査

「眼圧検査」は眼球内の圧力(眼圧)を調べる検査です。眼球が形を保つためには、眼球内に一定の圧力があることが必要です。普通、この圧力は目の中の水分量で自然に調整されているものですが、水分量が不足したり、過剰なとき、眼圧に異常が起こり、よく見えなくなる原因となってきます。


たとえば、眼圧が高くなることで起きる病気の一つに「緑内障」があげられます。これは、高くなった眼圧により視神経が圧迫されて視野がせまくなったり、一部が見えにくくなるなどの症状が起きる病気です。


≫「緑内障」についての豆知識はこちら


急に眼圧が変化すると、明らかに異常が自覚できるので、すぐに病院に行かれる方が多く、早期発見できるのですが、ゆっくり症状が悪化するような場合には、なかなか本人に自覚されないため、病気の発見が遅れ、見つかったときには問題が悪化してしまっているということも多いのだそうです。


▼眼底検査

目の底にある視神経や静脈・動脈などの血管などの異常を診察する検査です。通常の状態では瞳が小さく見えにくいため、瞳を開かせる効果のある目薬を使って診察します。


眼底は直接血管が見られる唯一の部位といわれており、この検査によって、「緑内障」や「眼底出血」や糖尿病の合併症状として起こる「糖尿病性網膜症」などが発見できます。また、血管が見えるということで「動脈硬化」の進行具合なども確認できるとも言われています。


≫「糖尿病性網膜症」についての豆知識はこちら



眼底には動脈や静脈の血管が走っています。眼底は体で直接血管が見える唯一の場所です。黄斑部は網膜の中心で、ものを見るときに最も大切な働きをします。


▼細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)検査

細い隙間を通した光を出すことができる顕微鏡を使った検査です。名前を聞いてもぴんとこないかもしれませんが、顕微鏡がついた機械に顔を近づけて検査を受けたという経験があるご記憶がありませんか?そう、それが『細隙灯顕微鏡検査』だったんです。


この顕微鏡では、目のレンズである水晶体など、眼球の前部分を診察することができます。また、眼圧や眼底の検査ができる機能を備えたものも登場しています。



■3.「痛くない」から大丈夫?


「眼が痛い」「腫れる」「急に物が見えなくなってきた」・・・そういった異常がなければ、なかなかケアする機会の少ない目。でも、目の疲労や汚れは確実に健康を冒しているのです。


▼パソコン・スマホなどによって、目は酷使されている

パソコンやスマホなどを長時間使用することによって、まばたきの回数が減ります。これが疲れ目の大きな原因となっているのです。じっと画面を見つめていると目が乾燥してしまい、疲れ目が起きやすくなります。


特に画面がちらつく、文字が小さい、画面が暗い、画面に照明などが映り込む、といったことで画面が見づらい場合、よく見ようと凝視するため、まばたきの回数がさらに減る傾向があります。


▼疲れ目によって、ストレスが発生する

目の疲れや充血、痛みなどの不快な症状は、精神的なストレスになります。人間の体には、交感神経と副交感神経という神経があり、体のさまざまな機能を調節しています。 目を守っている涙の分泌は、副交感神経が活発になっているときに起こります。


しかしストレスがあると、交感神経が興奮し、涙の分泌を抑えてしまいます。さらに、ストレスが加わることで、まばたきの回数が減ることもあります。涙の分泌が減ったうえ、まばたきの回数が減れば、目は当然乾きやすくなります。


そこに、ストレスによって生じる体の変調が加わり、さらに目の症状を悪化させてしまう。すると、それがまたストレスになる...といった悪循環に陥ってしまうのです。


▼空気中のさまざまなものが目に入ってくる

花粉症に代表されるように、空気中にはほこりや排気ガス、たばこの煙、花粉など、さまざまな物質が漂っています。これらすべてが、むきだしの状態で大気にさらされている目にとびこんできます。


これらの物質を洗い流すのが、涙の働きです。しかし、涙の分泌が不十分だったり、まばたきの回数が少なかったりすると、この働きが低下してしまいます。これらの物質が目の中にたまってしまうと、トラブルの原因にもなります。



正しい視力は健康な生活を送るにはかかせないもの。「まだ見えるから」「忙しいから」といって目の定期検診を後回しにしていると、目の病気はじわじわと進行していくものです。


見えなくなってからでは遅すぎます。
メガネを購入する際だけではなく、日常から「目の定期検診」を行うことによって、目だけではなくひいては体全体の健康を守るように心がけましょう。

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