快適視生活応援団製品紹介製品開発インタビューフレーム > [第9回] Lune Doux

製品紹介

1 2 3

特集【第9回】フレーム商品企画担当者インタビュー
自分に本当に必要な確かなものだけをこだわりをもって選ぶ“贅沢”。
特集【第9回】フレーム商品企画担当者インタビュー自分に本当に必要な確かなものだけをこだわりをもって選ぶ“贅沢”。

若い頃は視力がよかったけれど、最近は加齢と共に見えにくくなりメガネを掛けている時間も長くなってきています。もっと軽くて掛け心地がよいメガネってないのかな?と思っていました。 一方で、自分の年齢に見合った「大人のエレガントなメガネ」が欲しいと思いつつなかなか出会えずじまい…。 街にあふれる若い子向けのメガネではなく、自分向けのちょっと上品なメガネを探していたところ、セイコーさんからそんな私にぴったりの新しいフレームがあると伺い、興味津々! 社内で女性のプロジェクトチームをつくり、企画がすすめられていたそうなんです。 今回お話をしてくださったのは、セイコーオプティカルプロダクツ㈱商品本部商品企画部フレーム企画グループチーフの中嶋眞奈美さん。新発売のLune Doux(ルネ・ドゥ)開発プロジェクトチームリーダーをされています。 Lune Doux(ルネ・ドゥ)がどんなフレームなのか知りたくて、中嶋さんからお話を伺ってきました。

田中

最初に、今回新発売のLune Douxをつくろうと思ったきっかけについて、教えてください。

中嶋


学生の頃から近視でコンタクトを長らく使っていましたが、オフィスでコンタクトをしていると目が乾くなどの疲れを感じるようになり、やがてメガネを常用するようになりました。
最近では手元が見えにくくなってきたため新たにメガネが必要になったのですが、いざフレームを選ぼうとすると気に入るものがなかなか見つかりません。
あまり印象が変わらないごくごくシンプルなものが欲しいのですが、単にシンプルなだけではチープな印象になってしまい、私たちの世代だとちょっと残念な感じになってしまうことがありました。
シンプルだけれど年齢にふさわしい「質感のあるフレーム」がどこにもないので、つくりたいとずっと思ってきたんです。

私たち向けのフレームといっても「オバサンっぽいもの」にはしたくなかったんです。数年前までは遠近両用レンズを入れるためのフレームは天地(※メガネフレームの高さ)が深い(※大きい)ものばかりでした。それだとすぐに「あ、老眼なんだ。」とわかってしまいスマートじゃないですよね。天地が深いとそれを支えるパーツも太くならざるを得ないし、レンズも大きくなるためより重くなります。太い(※幅やボリュームのある)デザインは「目尻のシワが隠れる」メリットもあるのですが、それを掛ける=目尻にシワがあることを認める!ということになるから抵抗感があります(笑)。また、派手な色使いだとかえって老けて見えてしまう。自分はそういうのは掛けたくないな~とずっと思っていました。今の50代女性は娘さんと同じ店に洋服を買いに行くくらい感性が若い。その若い感性に訴えかけるような、可愛いけれど子供っぽいのとは一味違う、上質な質感のものを作りたいと思ったんです。

田中

確かに今の50代の女性は若いですよね。感性は若く、そして年齢に合う上質さと掛け心地の良さ。私もそれを求めていました。具体的にどんな人に向けてこの商品を届けたいと思っているのでしょうか?

中嶋


ライフスタイルにこだわりを持ち、自分で「より良い物選び」が出来る確かな目を持った人たちに使っていただきたいです。子育ても一段落し、ちょっと生活に余裕ができた50代の方々に、今までとは違うオバサンっぽくないメガネ、可愛いのに大人っぽい香りのするメガネを楽しんでもらいたいと思っています。

今回の商品開発にはいろいろな部門から女性が参画しています。20代、30代、40代の女性で、レンズの商品企画や海外の輸出入、販促などふだんフレームづくりに意見する機会がない人たちに手伝ってもらいました。ターゲットとなる年代が決まってからは親御さんなどの意見を聞いてもらったりするなど、エンドユーザーに近い人たちのアドバイスも参考にしました。

50代でメガネを持っている人たちからは、「デザインが気に入って新しいのを買ったんだけど、毎日掛けているうちに意外と重いことに気付いた。結局、一番軽いメガネばかり掛けてしまう」「鼻や耳が当たって痛い」「すぐに壊れてしまった」などメガネに対するいろいろな不満の声が挙がっていて、そこを解決したいな!という思いもありました。また、眼鏡関連のアンケート結果でも皆さんが「軽いメガネを一番に求めている」ということがわかりました。

1 2 3