快適視生活応援団オプト・コーディネイター山崎貴子のブログ Taka's cafe > 雄弁の森 屋久島

Taka's cafe

原生林歩道を終えていくとひときわ美しい苔むした森...ここがこけの森。深いなぁ...
田上空で三重環の虹に見送られて
ラッキーな山旅の予感がした4泊5日の
屋久島から、無事帰還。

旅は個人手配のエコツアーを体験した。
なぜ屋久島は雨が多いのか、
なぜ枯れても杉は残るのか、
自然のなりたちや生態系、森の秘密など
ちょっとした質問にもわかりやすく
歩きながら解説してくれる。

ガイドは撮影ロケのコーディネイトも経験豊富な

森の中で濃密な時間と縄文杉を独り占めするなら山中泊をぜひ。縄文杉の朝露を頬に受けて深呼吸。。。

オフィスまなつさんにお願いして
白谷雲水峡の日帰りトレッキングと
満月の日だけの縄文杉月光浴キャンプを決行。
未経験だというのに...濃厚プラン?

なぜ屋久島か...
さすがにこの質問にガイドは答えてはくれない(笑)
ずっと前から行きたいと思っていた。
人には行くべき時行くべき場所というのがある。
本音は...体力があるうちに(笑)

装備も体力も不安だらけだった。
3ヶ月にわたる準備期間で気分は出発前から

キャンプの食料運搬は分担。なぜか三岳(焼酎)ボトルがまわってきた〜。40リットルのザックから足が生えてる???

すでに縦走し終えた感じ。
1000〜1500m程度は登山といわないかもしれないけど
10キロ近いザックを背負って雨の中
深い森を行くことになった未経験者にとって
やはり登山に違いなかった。

結果、わかったのは
「登ったら降りるしかない」
前に進めば必ず到達する、のだ。
案外、シンプル。

ずんずん歩く
無心で歩く

白谷の岩場でまなつサンお手製のお弁当♪マシマさんが食後に沢の水でコーヒーを入れてくれました。ほっ。

雨に濡れながら歩く単調な道、
血管のように根が這った岩道、
絶句しそうな傾斜が続く階段、
寡黙に歩くと
自分の内なる声、身体に向き合える。

森は苔がとにかく美しい。
倒木や岩を包み込んで豊かに水を貯え
日射しにキラキラと緑濃く反射し、
雨の森では緑深く幽玄だ。
苔は屋久杉の切り株にも生育し
苔のベッドで幼樹のいのちを育てる。
1000年杉と1年杉、

ふもとの集落では庭にポインセチアやハイビスカスが満開。島バナナも。皮が真っ黒になったら食べ頃らしい。南国!

永遠と一瞬、
太古という時間に酔いそうになる。

島そのものが不思議に満ちている。
山の上は亜寒帯、ふもとは亜熱帯、
四季の自然がぎゅっと濃縮された希有な島。

静寂の島
森羅万象の島
この島を形容する言葉のどれもが雄弁だ。


行きのずっしりとしたザックの重さが
帰りには森の陶酔境に詰めかわっている。



ちなみにこんな行程>*>*>*

◇白谷雲水峡原生林ハイク(ゆったり8時間/15102歩)☀
白谷雲水峡入口→さつき吊橋→原生林歩道→こけの森→辻峠→太鼓岩→楠川歩道→白谷雲水峡入口
※足慣らしにこけの森までのつもりが同行のガールズの希望におされて太鼓岩へも。これは正解、絶景がご褒美。

◇縄文杉一泊二日トレッキングキャンプ(7時登山口発 翌15時登山口着/42802歩)☂⦿☀
荒川登山口→(トロッコ道)小杉谷→三代杉(大株歩道)→ウイルソン株→大王杉→夫婦杉→縄文杉/テント泊→荒川登山口下山
※月光浴キャンプの予定が雨になってしまった,,,けど霧の中の森は幻想的。