天候により、視力に違い(雨の日は見えにくく、晴れの日には、少し見えやすい)があるように感じるのは、なぜでしょうか?
人間の目には、虹彩という光の量を調節するための絞りがあります。
その虹彩の中央の孔が瞳孔(いわゆる黒目)です。
瞳孔は、明るい環境では小さくなり、暗い環境では大きくなります。
同じだけピントのずれた状態であっても、明るくて瞳孔が小さいときの方が、網膜上のボケの大きさは小さくなります。そのために、雨の日よりも晴れの日の方が見えやすいと感じるのではないでしょうか。
同様のことは、昼間と夜の明るさの違いによっても起こります。
即ち、明るい昼間よりも夜になると何故か見づらく感じるのは、
暗くなって瞳孔が開き大きくなる為と考えられます。
この他に、雨や曇りの日やスモッグなどで空気が淀んでいる時には、空気中の微粒子によって光が散乱されたり吸収されたりして、遠くのものの明暗のコントラストを減少させているということもあります。