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目とメガネに関する豆知識

みなさんは、自分の目に何か異常を感じたとき、あるいは症状が出たときにまず、どんなことを考えますか?
「少し我慢すれば大丈夫かも」
「病院で見てもらった方がいいの?」
「失明するようなひどい病気だったらどうしよう」

人それぞれ受け取り方は様々だと思いますが、判断の助けとなるよう症状から予測できる病気の種類をまとめてみました。これは主な病気を書いたものですので、これ以外のものもあります。
何か異常を感じたとき、症状が出たときに自分で「きっとこうだろう」と決めてしまうことは決してよくありません。
このコラムを参考として頂き、少しでも気になる場合はすぐ眼科医さんに診てもらいましょう。



■1.目がはれる


▼麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

俗に「ものもらい」と呼ばれている病気です。
まぶたの中にある脂肪を分泌する腺が化膿し、まぶたが赤く腫れ、まばたきをすると痛みます。


▼霰粒腫(さんりゅうしゅ)

まぶたの中の瞼板腺という腺がつまり球状のしこりができます。
痛みはありませんが、細菌が感染して急性炎症を起こすと痛みを伴います。


▼目のまわりの病気

白目、黒目、涙の袋などに強く炎症が起きます。



■2.眼脂(目やに)が出る


▼結膜炎

細菌、ウィルスなどが原因で発症します。
目やにの他、充血や異物感も主な症状です。
※詳しくは こちら をクリックしてください。


▼新生児涙嚢炎、睫毛内反

乳児の眼脂の場合、新生児涙嚢炎や睫毛内反も原因として挙げられます。



■3.眼が赤くなる


▼球結膜下出血

眼球結膜(白目)の下にある細い血管から出血し、結膜下に広がります。
白目の一部が一様に真っ赤となります。


▼結膜炎

白目の表面の血管の充血で、鮮紅色が見られます。


▼虹彩毛様体炎、強膜炎

やや紫がかったバラ色の充血の場合、これらの病気が考えられます。
虹彩毛様体炎は虹彩と毛様体に炎症が起きる病気です。



■4.目がかゆい


▼アレルギー性結膜炎

目のかゆみで真っ先に考えられるのが、花粉症で知られるアレルギー性結膜炎です。
季節ごとの樹木の花粉のほか、ペットの毛やダニ、ハウスダスト、化粧品、特定の食べ物などがアレルギーの原因となります。


▼眼瞼炎(がんけんえん)

まぶたに炎症が起こってかぶれたり、湿疹ができる病気です。
細菌やウィルス感染、化粧品や薬品によるアレルギーなどが原因で起こります。



■5.涙が出る


▼角膜表層の病気

涙は常に目の表面を覆って保護していますが、涙が目の外へあふれて出ることを「流涙」(りゅうるい)といいます。
泣いたときにも涙はあふれますが、角膜異物(目の中にゴミが入る)や、角膜ヘルペスなどの場合、痛みとともに涙がたくさん出るようになります。


▼涙道閉塞

涙が流れる管がつまり、涙の排水される道が無くなって目から溢れるようになります。涙が出る以外は無症状ですが、放置すると涙嚢の部分に膿がたまることがあります。



■6.遠くが見えない


▼屈折異常(近視、遠視、乱視)

眼鏡・コンタクトレンズによる矯正が可能です。
※詳しくは こちら をクリックしてください。


▼角膜混濁

透明な角膜が何らかの原因で濁ってしまう症状です。部分的なものと、広範囲にわたるものがあります。
先天的に起こる場合と、傷や眼の疾患による炎症が原因で起こる場合があります。


▼白内障

加齢などにより水晶体が濁る病気です。透明なはずのレンズが濁ってしまうため、外からの光がうまく通過できなくなったり、光が乱反射して、網膜に鮮明な像が結べなくなります。その結果、視力低下などの症状が起こってきます。
※詳しくは こちら をクリックしてください。


▼硝子体混濁

硝子体が出血したり、炎症により混濁します。
本来透明である硝子体に混濁があると眼底まで光が届かず、視力が低下します。


▼ぶどう膜炎

虹彩・毛様体・脈絡膜の総称をぶどう膜と呼び、ここに炎症が起こるものを、総称してぶどう膜炎といいます。炎症による滲出物が硝子体に広がると、眼球内部が濁り、視力が低下します。


▼網膜疾患

種々の原因による網膜黄斑部の障害、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症などでも視力の低下が起こります。
※詳しくは こちら をクリックしてください。


▼視神経萎縮

緑内障およびその他の種々の原因による視神経の障害が視力の低下につながります。



■7.夜間など暗い場所で見にくい


▼網膜色素変性症などの夜盲症

網膜の暗い場所で働く細胞の障害により、視野が狭くなります。網膜色素変性症の最初の兆候として現れやすい症状が「夜盲」で、その後長い経過をたどって視力低下が起こってきます。



■8.目つきが悪い、物がふたつに見える(複視)


▼斜視

外見上は片方の目が正しい方向を向いているのに、他の目が内側や外側、あるいは上下に向いている状態です。眼の動きは正常です。


▼眼瞼麻痺

眼を動かす筋肉の障害で複視が発生します。脳の病気や頭の外傷、糖尿病などの原因で起こります。



■9.物がゆがんで見える


▼網膜黄斑部の障害(網膜剥離、網膜上膜、加齢黄斑変性など)

黄斑部がはれて凹凸となるので、ゆがみが出現し、視力の低下が起こります。



■10.部分的に見えないところがある


▼網膜剥離

網膜がはがれる網膜剥離では、片目の視野が不規則に欠けてきます。剥離している部分の網膜に相当する視野が見えなくなるためです。
※詳しくは こちら をクリックしてください。


▼網膜色素変性

軽い場合は中心から少しずれた場所のみの欠損、重症になると、中心のみ残存し、視野全体が狭くなります。ほぼ両方の目に起こります。


▼緑内障

視神経に障害が起こり、視野が狭くなる病気です。初めは軽度の欠損ですが、次第に進行すると欠損部分が拡張していきます。
※詳しくは こちら をクリックしてください。


▼脳の疾患

脳下垂体腫瘍、脳梗塞などでも視野が欠けますが、欠け方によって、障害の起きている部位をある程度推測できます。



■11.眼が痛む


▼眼瞼(まぶた)の化膿性炎症

まぶたの一部分が赤く腫れて触ると痛い場合、まばたきで痛みを感じる場合は、麦粒腫(ものもらい)のことが多いでしょう。


▼急性結膜炎

炎症の強い時期にさすような痛みがあります。また、充血や眼脂(目やに)もあります。


▼角膜表面の病気

異物感、流涙、結膜充血を伴います。まぶしく、まばたきで痛みが強くなります。


▼閉塞隅角緑内障発作

眼圧の急激な上昇で、著しい眼痛および眼のかすみ、視力低下、さらに頭痛、吐き気などの全身症状が起こります。


▼急性虹彩毛様体炎

強い炎症で眼球深部の疼痛が起こります。


▼鈍痛を訴える疾患

眼精疲労、三叉神経痛などで鈍痛を訴えますが、痛み以外の他覚的所見の欠如により診断困難な場合があります。



以上、症状からみた眼の病気について述べましたが、病気といっても症状はひとつに限らず、複雑なものもありますので、これを参考に見て頂き、詳しくは眼科医さんに診てもらってください。



監修:医療法人社団 済安堂 井上眼科病院

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